ネスレ日本のコーヒー焙煎ビジネスに非外食業態からも引き合い

 ネスレ日本が21年3月からコーヒー焙煎ビジネスとして展開している新ブランド「ROASTELIER by NESCAFE(ローステリア バイ ネスカフェ)」(ローステリア)に非外食からの引き合いが強まっている。

 「ローステリア」は外食店などに向けて、独自焙煎機の貸し出しと厳選コーヒー生豆を独自技術でプレロースト(事前焙煎)したプライムロースト豆を販売するもの。

 通常の焙煎では、火入れから4、5分でコーヒー豆がポップコーンのように音をたてながら膨らむ「一爆(いちはぜ)」が生じるが、プライムロースト豆は、一爆の手前で焙煎を停止(プレロースト)し、ネスレ独自のプライムロースト技術によって水分量を調節し品質が一定に保たれたものとなる。これにより自家焙煎に“手軽さ”という価値を提案している。

 今年の手応えについて、ネスレ日本は「引き続きカフェを中心に、ベーカリー、パティスリー、レストランなどの業態から引き合いがあり、最近は小売店、オフィス、大学などの非外食業態での新規導入や問い合わせが増えている」と回答。

 5月には「メトロ・エム後楽園」(東京都文京区)2階にオープンしたシーエヌシーによる新業態「coffeeと○○」で「ローステリア」が展開開始された。

 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)