神明HD 稲作生産者を支援 ファンドを通じ投資

神明ホールディングスは9日、稲作の生産者を支援するため、稲作農業法人向けファンド「あかふじファームファンド(あかふじファームイノベーション投資事業有限責任組合)」を通じて、アグリーンハート(本社・青森県黒石市)、川口グリーンセンター(本社・宮城県栗原市)への投資を実行したと発表した。2日付でそれぞれ3千万円を投資した。これを機に、農業法人へのさらなる投資拡大に取り組み、生産者支援を強化する。

アグリーンハートは2017年1月設立。低コスト大量生産型と高付加価値生産型(自然栽培米)の二つの対照的な営業モデルを構築し、米作を主体に生産・集荷・販売業務を行う。耕作面積65ha。川口グリーンセンターは01年1月設立。米作・販売、輸出米事業、米粉販売は米粉パンのフレンドリーチェーンの展開、苗・花生産などの多角的な経営を行う。耕作面積は86ha。

神明ホールディングスは20年3月、生産者支援を目的に日本戦略投資(本社・東京都千代田区)と共同で大規模な稲作の農業法人を投資対象とするあかふじファームファンドを設立。同年4月、農林水産省から農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法(現農林漁業法人等に対する投資の円滑化に関する特別措置法)に基づく承認を得て、日本政策金融公庫から出資を得た。