想定を上回る売れ行きとなった「至福」のプレミアムスティック シャインマスカットに続く第二弾は山形県産サクランボの佐藤錦

 三井農林は2月28日、山形県産粉末佐藤錦果汁を使用した「日東紅茶 至福のさくらんぼ」(10本入り)を新発売し、佐藤錦のワードが響きやすい17~34歳のZ世代とミレニアル世代の需要を掘り起こしていく。

 同社は「日東紅茶」ブランドから素材にこだわり果実本来の香味を再現するプレミアムスティックの「至福」シリーズを立ち上げ、第一弾として「至福のシャインマスカット」(10本入り)を昨年3月に発売開始し、その好調を受けた動きとなる。

「至福のシャインマスカット」(10本入り) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「至福のシャインマスカット」(10本入り)

 「シャインマスカット」は、シャインマスカット(果実)の取引額が年々上昇していることとシャインマスカット味の商品が増加傾向にあることに着目して、シャインマスカット果汁をほかの品種と混ぜることなく100%使用して開発された。

 AIツールによる分析でもSNSでの発信の9割以上がポジティブな内容であることが確認でき同社は今後も成長が見込めるワードと判断。希望小売価格・税別400円の高価格帯で販売したところ一時期、原料の供給がタイトになるほどの売れ行きになったという。

 「シャインマスカット」の販売動向について、企画本部商品企画・マーケティング部商品企画室の宮尾浩司氏は「想定を上回る注文が入り、最初に用意していた原料が5月くらいになくなることが判明。3月から追加の原料を探して何とか調達でき、もともと見込んでいた出荷量の160%で推移し味わいについてもご好評をいただいた」と振り返る。