「おこげ」生かした生食パン あえてタブー取り入れた新たな味わい 乃が美

高級「生」食パン専門店を展開する乃が美は7月1日、おこげの旨味が特徴の新商品「黒山乃が美」を発売する。食パン製造の「タブー」とされる焦がしを適度に入れる「おこげ製法」を独自に開発。もちもちとした食感や甘味をベースに、おこげ独特の香ばしさや山型の形状といった従来と異なる味わいを実現した。塩味や酸味のある食材との相性も良いため、朝食だけでなくランチやディナー向きとしても訴求し「新たな食卓の可能性を広げたい」としている。

また、今年4月下旬から約1か月限定発売した『復刻「生」食パン』の名称を「創業乃が美」に改め、7月から国内全254店舗で販売する。「創業」と「黒山」を兄弟商品と位置付けてブランド化し、幅広い世代や用途でユーザーのすそ野を広げる。

6月21日に都内で新ライン「黒山乃が美」発表会&試食会を開き、タレントの田原俊彦さんとフリーアナウンサーの宇賀なつみさんが登壇。2人は新商品を試食してPRしたほか、フレンチレストランsioの鳥羽周作オーナーシェフも出席した。乃が美は今後、鳥羽氏とともに生食パンに関する商品やレシピの開発や食べ方の提案活動などに取り組む。鳥羽氏は、「黒山乃が美」について「レストラン向きの高いクオリティ」と評価しており、乃が美は、将来的に業務用として鳥羽氏の経営する店舗への製品供給も視野に入れる。

「黒山乃が美」は、上下の火加減を限界まで管理し、細かな温度調整を繰り返し「意図した旨味ある焦がし」を生み出した。7月1日から順次発売する。価格はレギュラー(2斤)が税抜972円、ハーフ(1斤)が486円。