三井農林は昨年5月にスポット品として、ポーション1つを水と混ぜるだけで1~2Lのむぎ茶がつくれる「日東紅茶」の濃縮飲料「秒でむぎ茶7個入り」を発売し、その手応えを受け今年は新たに「秒で緑茶6個入り」をラインアップに加えてシリーズで展開している。
「秒で」では、ティーバッグやペットボトル(PET)の家庭用茶と比べて、簡単・コンパクト・コスパの3つのポイントを謳う。
水と混ぜるだけであっという間にでき、お湯を沸かす必要もなく、1個20g以下で購入時の持ち運びが楽で省スペースでの保管を可能とする。
その点、スティックタイプのパウダーからも同コンセプトの商品が出回っているが、これらに対してはコスパを強みにしていく。
企画本部 商品企画・マーケティング部 商品企画室の齋藤章代氏は「希望小売価格で1個50円程度のポーションが6、7個入っており、お茶の用意がないときに何度か使っていただくうちによさを実感していただけるはず」と述べる。
実際、昨年は濃縮缶などと比べて優位な結果が得られた。「秒でむぎ茶」導入店あたりの販売金額では濃縮タイプのお茶カテゴリーで1位を記録した。
課題は導入店の拡大にあり、今年は2品体制に拡充して提案を強化している。
「昨年はスポット発売のためカバーが伸びず“お客様の目に届く”という点では満足いく結果にはならなかった。今年は新たに緑茶を加えて春夏の定番棚に向けて提案し、お客様に見える形で展開していきたい」と意欲をのぞかせる。
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