ヤマモリ 40年ぶり社長交代 三林圭介専務が昇任

総合食品メーカーのヤマモリは、3月25日に開催した取締役会において三林圭介氏の社長就任を内定した。6月24日に開催される第71期定時株主総会ならびに総会終了後の取締役会にて決定する。

圭介氏は三林憲忠現社長の娘婿。同社の代表取締役社長の交代は40年ぶりで、圭介氏が5代目となる。憲忠氏は代表取締役会長に就任する。

ヤマモリは1889年創業。醤油の醸造を出発点に、液体スープ、レトルト食品、タイフードなど事業領域を広げてきた。

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現社長の三林憲忠氏は会長に(ヤマモリ)

憲忠現社長は先代の急逝を受け29歳で社長に就任。この40年間で同社の売上高を2.5倍に成長させ、多分野における食品製造・販売を拡大。88年にはタイに進出し、日本同様の事業体制を確立。さらにはタイと日本の相互の食文化交流に20年以上注力してきた。また醤油業界や地元経済界の活動にも寄与。多くの公職を務めている。

新社長となる三林圭介氏は、大手自動車メーカーや広告代理店を経て16年4月、ヤマモリに入社。経営企画や管理本部、新事業開発など、次期社長就任を見据え重点部門・要職を経験。現在は営業&マーケティング部門を統括する。新トップとして、よりスピード感を増している環境変化への対応や、DXなど企業変革の旗手としての手腕が期待されている。

新社長の略歴=三林圭介氏(みつばやし・けいすけ)1975年(昭和50年)11月11日生まれ(46歳)

【学歴】99年3月名古屋大学経済学部経済学科卒、05年4月慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)入学、07年3月慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了、MBA取得(ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院MBA単位取得)

【職歴】99年4月トヨタ自動車入社、07年6月博報堂入社、16年4月ヤマモリ入社 経営企画室理事、17年6月取締役執行役員管理本部長兼直販・新事業開発部長、18年4月取締役常務執行役員経営企画室長兼管理本部長兼新事業開発・管理部長、19年6月取締役専務執行役員経営企画室長兼管理本部長兼新事業開発・管理部長、21年4月取締役専務執行役員営業&マーケティングカンパニー本部長兼経営企画本部長

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