「防災食品展」2月3~4日、横浜で 自然災害、コロナで意識に変化

地震や大型台風、集中豪雨など自然災害が多発し防災への意識が高まる中で、2月3日(木)と4日(金)の両日、横浜市のパシフィコ横浜(Dホール)で第2回「防災食品展」が開催される。今回で26回目を迎える「震災対策技術展」および13回目の「振動技術展」と同時開催により開かれるもので、自然災害対策の総合展として多くの来場が見込まれている。

昨年は東日本大震災から10年の節目の年を迎え、防災食への意識が高まった。静岡県熱海市の土砂災害や、島根県内各所の堤防決壊による洪水災害、全国各地で甚大な被害をもたらした7月豪雨、東京や埼玉での震度5強の地震。そして今年も大分県と宮城県で震度5強を観測し、各地で大きな被害をもたらした。

一昨年から続く新型コロナの影響により「おうち需要」や「在宅機会」が増えており、非常食や缶詰、レトルト食品など保存食の需要が高まっている。災害時の備えに欠かせない防災食や非常食は、味のバリエーションやアレルギー対応、賞味期限の延長などの開発が進み、市場は右肩上がりで推移している。

今回の「防災食品展」には、缶詰やレトルト食品、麺類、パン類、デザート、菓子など多彩なカテゴリーから出展され、おいしさや栄養価とともに、アレルギー対応やハラール対応など新たなコンセプトの商品も登場。被災地から生まれた高齢者や障がい者にも安心・安全な災害備蓄ゼリーや揖保乃糸を使った防災食、災害時にうれしい甘いようかんなど、これまでの防災食にはなかったこだわり商品も多数展示される。