ミツカンが京都市とピクルスサンド共同開発 食品ロス削減へ

ミツカングループ(以下ミツカン)と「メゾンカイザー」を運営するブーランジェリーエリックカイザージャポン(以下メゾンカイザー)は、京都市における食品ロス削減の取り組みとして、おいしく食べて食品ロス削減につながるピクルスサンドを共同開発した。野菜をまるごと使ったピクルスとパンを組み合わせた「まるごとベーカリー」として、9月1~30日にメゾンカイザーJR京都伊勢丹店で販売しレシピブックも配布する。

両社は使いきれずに捨てられがちな皮や芯といった「はみだし野菜」に注目。お酢とパンというそれぞれの得意分野を生かし、食品ロスになりやすい部分までまるごと使った12種類のメニューを開発した。

京の和洋・伝統と斬新が共存する「セロリとオレンジの漬け野菜クロワッサンサンド」など3種類を期間限定で販売。根菜の葉や皮まで使ってアジアンテイストに仕上げた「2色の根菜のまるごとバインミー」などその他のメニューも店頭で配布するレシピブックなどで作り方を紹介する。

「まるごとベーカリー」のメニューは、おいしく食べながら食品ロスを減らせること、家庭でも自由にアレンジして楽しめることが特徴。ミツカンとメゾンカイザーは、パンとピクルスから生まれる新しい生活スタイルを提案することで、食品ロスの削減につなげていく。

パンとピクルスを組み合わせるという今回の企画は、ミツカンと数年前から交流がある同志社大学商学部高橋ゼミナールで、学生から「ピクルス×食品ロス削減×京都」のアイデアを募集したことがきっかけ。食品ロスになりやすい部位をおいしく食べられるパンができれば、普段の食生活の中で自然と食品ロスを減らしていけるのではないかと考えたという。

ミツカンは、ピクルスサンドの開発に当たり、素材にこだわったパンを販売しているメゾンカイザーと協力。捨てられがちな野菜の皮や芯などを使った食べやすいピクルスを作る一方、一部のメニューには全粒粉を使ったパン、京都の飲食店「isoism」の野菜を組み合わせるなど、食品ロスを減らしつつ食材のおいしさをさらに引き出せるように工夫を重ねた。

「まるごとベーカリー」のピクルスサンドは、ピクルスの酸味と小麦の甘みが引き立て合い、「はみだし野菜」が食感のアクセントになり、おいしさと栄養を余すことなく食べられる。また「まるごとベーカリー」のロゴマークには、どんな「はみだし野菜」もまるごとおいしく、そして環境にもやさしくという思いを込めた。

ミツカンは2020年8月に京都市と「食品ロス削減に資する取組の連携に関する協定」を締結。「京都の野菜を無駄なくおいしく食べ尽くす」をコンセプトに、メニューの共同開発と普及活動を実施し、親子向けの体験型学習プログラムを開催するなど、協力しながら食品ロス削減のための取り組みを推進している。