スーパーが頼りにする「R&Dラボ」 スペシャリストと原料調達力を融合の新スタイル商社 エム・シー・フーズ

三菱食品の100%子会社であるエム・シー・フーズのR&Dラボが注目されている。同社は、ティーエキスパート、全国茶審査技術競技大会有段者、ティーインストラクターなどの資格を持つスペシャリストを多数抱え、メーカー・量販店・専門店などを対象に実際に試作品をつくりながら原料から最終商品設計までを提案している。

商品開発体制は、今年1月に同社(本社)が親会社の三菱食品と同じビルに移転したことで強化された。三菱食品との連携がより緊密になされるようになったという。

取材に応じた手代木和人社長は「親会社を経由してインストアベーカリーや店内調理を強化したい量販店や製菓原料を業務用・一般向けに販売する店舗などが、当社の商品開発機能に注目いただく機会が増えた。親会社にも、当社の商品開発提案力を営業ツールとしてより活用してもらえるようになったと認識している」と語る。

エム・シー・フーズは、三菱商事グループのグローバルな供給力を生かした素材提供(プロダクトアウト)に、生活者のニーズをとらえたマーケットインを融合し、原料から最終製品までのソリューション提案を行っている。

中でも、前身の日本紅茶や住田物産から引き継がれる「飲料・嗜好品の専門家集団としての『ものづくり機能』」に基づく、各分野のスペシャリストが見せるこだわりも特徴となっている。

同社の事業の柱は果汁、製菓・酪農、茶類、飲料製品の4つで、今後は酒類製品やアイスにも領域を拡大する。

酒類製品は、このほど酒類免許(輸入・試作)を取得したことで、バルクワインの取り扱いや市場が伸長しているカクテルやチューハイといったRTDの商品開発も可能になる。

アイスは、ベトナム産グルメチョコレートブランド「MAROU(マルゥ)」の提案の中でノウハウを蓄積。「わが社が取り扱う高品質の果実ピューレやIQF(冷凍フルーツ)の素材の良さを生かしたアイスやスイーツをECで販売していく」と述べる。

今後、紅茶で昨年11月から展開している同社ECサイト「TIPS OF TEA」のアイス・スイーツ版を立ち上げ、一般消費者向けにも販売する。

「専門店に負けないおいしい商品を販売し、一般消費者に認知されれば、その商品に使用されている原材料に関心が寄せられ、最終的にBtoBのビジネスにもつながるはず」と意欲をのぞかせる。