長く座ると死亡リスク上昇 「新しい生活様式」で課題、健康維持にコーヒーを ネスレ日本

現代人は起きている時間の半分以上を座って過ごす――。

座っている時間が長いと総死亡リスクや循環器疾患死亡リスクが上昇する――。

ネスレ日本は18日、新しい生活様式での栄養・健康情報を伝えるセミナーをオンライン・ライブ配信。福島洋一ウエルネスコミュニケーション室室長・農学博士は、国内外24の前向きコホート研究のメタ分析を引き、冒頭のような座位行動(セデンタリー)が長くなることによるリスクを挙げた。

福島室長は、在宅時間の増加といった新しい生活様式に伴う健康課題として、長時間の座位行動とともに「中断のない行為」と「孤独」を指摘し、これら3つを「3滅したい要素」とした。これら3滅の特に前者2つの対策としては、コーヒーを飲みながら休憩をこまめにとることが有効であるように思われる。

カタールとイギリスの共同研究によると、座位時間が長いとメタボ発症リスクが増える一方、座位行動を中断すると発症リスクが減る可能性があるという。

座位時間1日7時間以上のカタール女性11人に行った研究では、30分に3分歩行を繰り返すと1週間で中性脂肪が抑制されることが判明。また、約4万人を対象にしたスウェーデン横断調査では、30分ごとの座位行動の中断で不安感が少なくなることが明らかになったという。

福島洋一室長㊤(ネスレ日本)と医学博士の板倉弘重氏
福島洋一室長㊤(ネスレ日本)と医学博士の板倉弘重氏

座位時間とコーヒーの関係については「メタボについてコーヒーがリスクを下げるというデータはあるが、コーヒーを飲むことが座位行動の中断にどこまで効いているかについては今後研究される分野」と説明する。

在宅時間の増加や外出自粛でメタボや糖尿病も課題となる。医学博士の板倉弘重氏(品川イーストワンメディカルクリニック院長)は「外来で患者さんを診ていると体重が少し増えた方や、お家での食事が単調になってしまい血糖値が上がっている方が多くなっている」と述べる。

2型糖尿病リスクについては、コーヒーを飲む量が多いほど低減されることが判明されている。

新しい生活様式で起こる環境ストレスや偏った食生活で活性酸素が過剰に発生する可能性があり、活性酸素による酸化ストレスは炎症・慢性疾患の原因になっている。

そうした中で「コーヒーは、活性酸素と戦う力が強いポリフェノールの最大の摂取源であり、1日3杯で理想量に近づく」(板倉氏)と力説する。