コンビニ 外出自粛で4月の客数激減 巣ごもり商品で客単価は2ケタ増

大手コンビニ3社が11日に発表した20年4月度の既存店売上高は、前年実績を大きく割り込んだ。新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言の発令を受け、全国的に外出自粛の動きが徹底されたことにより客数が大きく減少。

特に都市部のオフィス街や商業地、観光地などで顕著だった。その一方で、住宅街立地を中心に中食や買い置き用食材、日用品などのまとめ買い傾向が強まったことで、客単価は上昇した。

各社の状況を見ると、セブン-イレブン・ジャパンは既存店売上高が前年同月比5%減で踏みとどまったものの、ファミリーマートは同約15%減、ローソンも同約12%減と二ケタの落ち込み。客数はセブンで約15%、ファミマは約22%、ローソンも約20%のマイナスとなった。

一方、在宅勤務や学校休校等による巣ごもり消費の定着により、中食・カウンターFFに加え日配食品や冷凍食品、加工食品などストックしやすい商品の動きが活発化。家飲み需要を取り込み、缶チューハイなども好調に推移。各社とも二ケタまたはそれに近い伸びを見せた。