ファンケルがマスク販売を開始 中国代理店と連携

ファンケルは12日から、ECサイト「ファンケルオンライン」で不織布マスクの販売を開始する。中国内の健康食品の販売代理店である中国の国有企業、中国国際医薬衛生有限公司(=国薬国際、本社・北京市)から調達したもので大人用、女性・子供用、大人用中国語パッケージの3種類を取り揃えた。価格は50枚・3千190~3千590円で送料は同社が負担する(6月30日注文分まで)。ファンケル会員と一般向けに販売するが、事前登録制を導入し、できるだけ多くの購入希望者に行き渡るようにする。

同社では「年間120万人超の方にご利用いただいているファンケルオンラインを通じて多くの方から注文を受け付けるほか、当社の物流センターを最大活用することで、可能な限り早くマスクを届けたい。メールなども通じて問い合わせやご相談にも丁寧に対応していく」とコメント。

今回のマスク販売は、同社が2月に国薬国際に対しマスク13万7千200枚、防護服3千着、保護ゴーグル2千個、手袋6千セットなどの支援を行ったのがきっかけ。一方、3月に入り日本でもマスク不足が顕在化した時には国薬国際からファンケル直営店舗の従業員に対し5万枚のマスクが贈られた。今回、ファンケルが国薬国際に日本の顧客向けのマスク調達の可否を確認した結果、販売に至った。ファンケルではメーカーとしても新たなマスクの開発に取り組んでおり、今秋をめどに肌触りと保湿などの高い機能を持ったオリジナルマスクを発売する予定。

医療・保育関係者に11万枚寄贈

また同社では、マスク不足が続く医療や保育の現場にマスク11万枚を寄贈。医療機関には厚生労働省の新型コロナウイルス対策本部を通じて高機能マスク1万枚を、保育関係者には日本保育協会を通じて不織布マスク10万枚を贈る。また、Webサイトに特設コーナーを設け、製品販売時に付与され