お好みフーズ、自社製造を開始 第1弾「ノンフライ天かす」好調

お多福グループのお好みフーズは今年から初めて自社の生産設備を導入。業界初となる、ノンフライ製法による天かすの製造を始めた。

同社はプレミックス粉や青のりなど、お好み焼の関連商品を販売しており製造は外部委託していた。今回新たにノンフライの天かすを商品化するため、広島市西区のオタフクソース本社工場東棟内に1億3千万円を投資し、お好みフーズ本社工場を開設。今年1月から稼働を始めた。

工場には粉原料を高温・高圧で膨化(パフ化)させる機械、エクストルーダーを導入。それにより、油で揚げずともサクサクとした食感の天かすができる。スナック菓子を製造するためにエクストルーダーを導入している菓子メーカーはあるが、生産ロットが大きいため、自社で製造することとなった。

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新製品「だしとうまみのサクサク天かす」(お好みフーズ)

同社は91年から「天かす天華」を販売しており、約3割のシェアを持つ業界ナンバーワン商品に育てた。この5年間も50%増と大きく伸びている。

一方、油っぽさやカロリーの高さを理由に天かすを敬遠する消費者もおり、同社では油を使わない商品の開発を進めていた。今回、工場新設とともに「だしとうまみのサクサク天かす」「お好み焼にこれひとふり」の2品を商品化。引き合いが強く、工場はフル稼働に近い状況が続いている。

新機能研究課の河本伸課長は「ノウハウを蓄積しながら徐々に製造も増やしていく。今後も世の中にない商品、ありそうでなかったものを開発し、お客さまに新しい価値を提供していきたい」と話している。

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